全圧連の動き(平成27年度)

■ガス圧接継手の進歩と品質確保

平成28年1月31日
公益社団法人日本鉄筋継手協会 会長 和泉 信之
公益社団法人日本鉄筋継手協会
会長 和泉 信之

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

公益社団法人 日本鉄筋継手協会は、昨年設立50周年を迎えました。これもひとえに全国 圧接業協同組合連合会の皆さまのご支援の賜物と感謝致します。更なる50年へ向けて、鉄筋 継手に関する我が国唯一の公的な機関として調査研究を実施し、ガス圧接継手の進歩及び品 質確保のため活動していきたいと考えておりますので、皆さまのご支援をお願い申し上げます。

近年、鉄筋コンクリート構造物が高層化・大型化することにより、主筋が太径化・高強度化しており、建設構造物における鉄筋継手の品質の重要性が一段と増大しています。また、建設技能者の高齢化等により施工の効率化が求められ、建設工法が多様化しています。本協会では、このような状況に対応するため、協会発足時から鉄筋継手の調査研究を実施しており、そのテーマ数は現在までの約50年間において約200になります。そのうち、ガス圧接継手に関するテーマ数は約160テーマであり、全体の8割を占めています。ガス圧接継手に関する調査研究は、皆さまの多大なるご協力・ご支援をいただき、これまで熱心に実施されてきました。最近では、皆さまからのご要望が強いSD490太径鉄筋のガス圧接継手に関する調査研究を実施しており、その成果は適宜ご報告してまいりました。また、近年、ガス圧接に使用されているアセチレンガスの生産量が減少していますが、代替ガスとして水素とエチレンの混合ガスが開発されました。この水素・エチレン混合ガスを用いた新たな鉄筋のガス圧接技術に関して調査研究を実施してまいりましたが、今年度実用化に向けた一歩を踏み出すことができました。この新技術には、地球温暖化防止のための環境問題への取り組みとともに、ガス圧接作業の安全性向上と低コスト化などが期待されています。ガス圧接技術に関する調査研究は、ガス圧接継手の進歩に欠かせない公益目的事業の一環です。今後ともガス圧接継手の品質確保のために、調査研究に対する格別のご理解・ご協力を戴けますよう心からお願い申し上げます。

本協会では、一昨年以来「鉄筋の継手に関する品質要求事項」に関する新JIS原案の作成に取り組んでまいりましたが、今般制定される運びとなりました。

JIS規格「鉄筋の継手に関する品質要求事項」は、継手の種類に関わらず、主筋の継手の品質を確保することを目的とする規格です。この新JIS規格が制定され、ガス圧接継手、溶接継手、機械式継手の鉄筋継手に求められる品質要求事項が明確に規定されました。これにより、鉄筋継手の工種、工法の違いに関わらず、鉄筋継手に求められる品質保証体制が担保されることになります。

従来から広く使用されてきたガス圧接継手については、既にJIS規格として「鉄筋のガス圧接技術検定における試験方法及び判定基準」ならびに「鉄筋コンクリート用異形棒鋼ガス圧接部の超音波探傷試験方法及び判定基準」が制定され、施工技能者ならびに検査技術者の技量の確認が実施されてきました。これらの活動により、発注者や設計者など関連各位からガス圧接継手の品質に対する信頼を得てきました。

昨今、建設構造物の施工品質の保証体制が社会から注目を集めています。今後、鉄筋継手を取り巻く環境がどのように変化しても、先輩たちが築かれたガス圧接継手の品質に対する社会的な信頼を損なうことなく、品質保証活動の継続的な実施により一層の信頼を得ていくことが求められます。

本協会は、ガス圧接継手の品質確保と信頼性の更なる向上を目指して、今年も活動してまいります。今後とも、全国圧接業協同組合連合会の皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(千葉大学大学院 工学研究科建築・都市科学専攻 教授)

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■SD490 太径鉄筋技術講習会を終えて 〜課題と今後について〜

平成28年1月31日
技術・品質保証委員会(SD490太径鉄筋技術講習委員会) 委員長 宮口 茂樹
技術・品質保証委員会(SD490太径鉄筋技術講習委員会)
委員長 宮口 茂樹

全国圧接業協同組合連合会では(公社)日本鉄筋継手協会SD490ガス圧接技量試験方法検討小委員会で作成したSD490ガス圧接作業標準(案)に基づき、全国5地区で座学と実技を含めた技術講習会を昨年に引き続き本年も開催した。2年目となるこの講習会は初年度受講者及び指導員から指摘のあったそれぞれの項目について委員会で検討を重ね、開催前から改善点を参加者に周知徹底するよう指導員と準備を進めた。

又、全圧連では高性能流量計(マスフローメーター)を購入し懸案であった流量把握しながらの講習を可能にした。因みに初年度は参加人数118名でSD490ねじ節鉄筋を590本圧接した。その内354本曲げ試験を行い、HAZ破断11本圧接面破断1本が発生した。全数合格者が105名、よって個人合格率は88%である。またHAZ破断率は全体で3.4%である。この数値の評価はさまざまな問題を考慮し議論が必要と思う。初年度の指摘項目は「幅焼きの要領を解かり易い文章表現にしてほしい」との意見と「垂れに対する不安」といった意見であった。

前者については使用バーナーによってバーナワークが変わるので一辺倒な数値表現が出来ない。土井克也副委員長も表現に苦心しながら各バーナーの特徴を捉えた上で手順を見直した。後者の垂れについては密着までの鉄筋の還元作用の話である。これはアセチレンガス圧接の「肝」であり、ここを疎かにしたなら後工程の如何なる努力も報われない。しかし外観検査で垂れは減点の対象となるので嫌う技量者も多い。最も圧接に適切な1R火炎で圧接を行うと垂れる場合もあるのであれば外観基準が矛盾していると私は主張した。侃々諤々の議論は数時間続いた。やがて1R火炎での加熱は密着を確認した後は0.8R程度まで戻すことにより垂れは軽減するのではないかとの意見で一致した。また還元炎の表現には強や弱を付けた用語を従来から用いていたが、圧接用最適還元炎は1R以上の火炎のみであり、従来の弱還元炎(0.75R程度)は還元効果が認められないので今後全圧連では強弱は用いず還元炎と言えば1R以上の火炎とし従来の弱還元炎は0.8Rや0.7R等の表現を使用することとした。更に本年は比較的需要の多いSD490D41まで鋼径を拡大し改善した要領書で講習会をスタートした。10月18日西日本、関東、中日本、関西と続き11月15日北海道で終了した。参加人数は132名で昨年を上廻り殆どが初参加である。SD490ねじ節鉄筋D38とD41を772本圧接し、405本曲げ試験を行った。全数合格者が108名であり個人合格率は81%である。またHAZ破断は圧接面破断3本を含み29本で破断率は7.1%となる。

個人合格率とHAZ破断率は共に昨年を越えられず施工要領の周知徹底の難しさを痛感した。但し全数合格者も多い点をみると施工要領通り圧接を行えばD38D41共に良い結果が得られることも確認した。実施工にあたっては教育の義務化と技術習得の確認が必要である。今回の講習会では昨年度気付かなかった圧接技術面での大きな収穫もあった。破面試験において図Aに示すようなフラットを呈する試験片を5%程度見受けた。過去の経験からこのフラットは図Bに示すようなバーナー位置の場合還元不足による酸化フラットと判断してきた。このバーナー位置は火炎が1Rより短い場合鉄筋の前後にフラットが発生しやすい。

しかし多くの指導員から1R火炎を順守していたとの報告が相次ぎ、フラットの発生原因が説明出来ない。長時間の議論の末、指導員から問題を解決するひらめき発言が飛び出した。常識的には破面試験のスリット加工方向は図Bに示す位置である。しかし図Cの位置にスリットを入れて破面を調べようとの声である。早速図C位置にスリット加工した破面試験を行うと予想通り上下方向にフラットを発見した。結局この試験体は中心部を除き外周部全域を帯状に接合が希薄な部分が存在し破面試験によりフラットとして現れたものと判断できる。このフラットは酸素の流入等によるツヤツヤした酸化フラットとは違い、ザラザラと鉄の肌が立ち上がっている。私の経験ではこのように破面試験で現われるフラットは引張試験等では圧接面破断とならず母材破断となることが多い。しかし曲げ試験では圧接面破断として顔を見せる。外周部鉢巻状フラットの発生原因は密着工程から中性炎で加熱した場合のように未反応酸素の流入で外周部が酸化フラットとなる。

一方、今回のように多段式で焼幅を広くした場合、HAZ破断を気にするあまり幅焼きへの移行が早くなりがちとなる。結果適切な加圧力による変形が進まない。対策は密着工程直後の段階で1d程度の幅焼きのまま1.2d〜1.3dのふくらみを形成する。鉄筋の縮み量として10mm〜15mmである。圧接界面メタルフローと圧接性研究小委員会圧接界面変形挙動の数値解析報告によると、圧接面外周部の面積拡大率は非常に小さく、中心部が2.8倍の時、外周部は1.02倍と予測している。更にアップセットが23mmを越えると外周部に向かって遠い程圧縮応力が引張応力に転換すると推測している。外周フラットの問題は各単協が課題として持ち帰り検証を行う。加圧タイミングの改善によってフラットが消滅されれば協会推測の実証になる。2年に渡る講習会では得るものも多かった。圧接技術の原点に戻り再確認した点や新しい圧接方法の教育の難しさに気付かされた点だ。しかし残った成果は大きくSD490の安定した圧接技術として社会に提供する準備が出来た事である。今後は圧接面破断率はもちろんHAZ破断率0%を目指し教育のシステム化に取り組みたい。

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■本物はガス圧接、そして青年部に期待する

平成27年10月5日
北海道圧接業協同組合 理事長 林 信一郎
北海道圧接業協同組合
理事長 林 信一郎

永らく、全圧連に尽力された寺崎相談役がご逝去された。合掌。

さて、巻頭言を任されたので、最近感じることを言わせていただきたい。

建設業が澱んでいるせいか、ねじの講習を受けたり、溶接の資格を取得される方がいる。「総合継手業」を目指す理念は良いのだが、本家のガス圧接の真髄を忘れてはいないだろうか。

きちっとした圧接さえすれば、最良最強な継手なことは誰もが知っているが、ねじ、溶接業のような一生懸命なアピール、営業が無い。栄光の昔日は過去で、世の中の設計士、ゼネコンも若い人が多くなり、アピール度が大きいねじや溶接は知っていても、広報力の弱い圧接を知らない人が増えている。太径の市場を奪われて、このまま先細りするわけには行かない。効果的な広報をしなければならない。それがための全圧連だと思う。

ねじに太径の市場を席巻されている現況を憂い、自社で以下のことを実践した。手前味噌だが、聞いていただきたい。ターゲットはSD490のねじのD51にセグメントした。

当初は失敗した。しかし、日数は要したが、切磋琢磨の結果、成功できた。

翌日から、施工者を8人にしてそれぞれが圧接した。メーカー数社のSD490のねじ節のD51、100本ほどが45°曲げ試験をクリアした。情報を聞きつけ、建設新聞が取材に来た。1週間ほどで「ガス圧接に成功!」という大きな記事が掲載された。

いろんな所からの反響が組合にあるという。ひとつの広報が出来たと思う。

また、ネクスコなどに自社PRではなく、ガス圧接のPRなどしている。ここからは全圧連マタ―だ。どんどんこの手のPRをあちこちに拡大してほしい。何かひとつ、効果的なガス圧接の広報をしてもらいたい。

先日、全圧連青年部の幹事会が北海道で開催されたが、彼らの真剣な討議に感動したし、若い人の考えをより全圧連に反映させたいとも感じた。

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■第6次構造改善計画 〜信頼できる技術集団をめざして〜

平成27年10月5日
全国圧接業協同組合連合会 会長 大場 毅夫
全国圧接業協同組合連合会
会長 大場 毅夫

全圧連の構造改善計画は、本年5月から第6次がスタートした。昭和61年の第1次構造改善計画が始まってから実に29年が経過している。圧接の創始者の方々が苦労して今の圧接の地位を構築した。我々も諸先輩の方々のスピリットを引き継ぎ、次世代の若者に圧接継手を託していけるように尽力していきたい。

それでは、構造改善の意義について話しながら第6次構造改善計画について説明したい。

◆ ◆ ◆

昭和61年3月7日、全国圧接業協同組合連合会(以下、全圧連)は、近代化に向けて中小企業近代化促進法に基づく、特定業種指定を受けた。同年4月9日建設省告示第989号において近代化計画が発表され、同年4月21日、第1次構造改善計画がスタートした。

構造改善計画は、建設省(現:国土交通省)の指導を得て、中小企業近代化計画を定め、圧接業の近代化を推進することを目的とした。計画策定にあたり、顧客第一(顧客満足:CS)、特色ある企業への体制づくり、従業員の育成を経営戦略ビジョンとして掲げ、ビジョンを実行するために「品質の確保」と「それを担う技能者の育成」を事業の柱としている。このビジョンの遂行に向けて、全圧連では積極的に組合員の技能の研鑽・研修に努め、圧接の地位向上のために第1次より活動を展開している。

本年、第6次構造改善事業の初年度にあたり、全圧連は「信頼できる技術集団をめざして」を基本方針として掲げ、より良い継手を提供し続ける技術集団として、ユーザーの信頼を獲得し、社会的地位の向上、業界の発展のために活動を展開することとした。

第6次構造改善計画は、平成27年度から平成31年度までが事業年度となり、2020年(平成32年)の東京オリンピックの特需に沸く日本を実感すると予想する。しかし、業界は社会保険未加入問題、直接取引による地位の向上と、重要な問題が山積している。

国土交通省は、「建設産業の再生と発展のための方策2011」において、平成29年3月を目処に、社会保険加入を企業単位(許可業者)で100%加入、労働者単位で製造業相当の加入(厚生年金保険87.1% 雇用保険92.6%)を求めた。この背景には、若者の業界離れが深刻化している。若者が安心して働き、未来を語れる業界にするために社会保障制度の構築が急務となっている。

実際、我が業界において技量者が3,000名弱と減少に歯止めがかからない。今後、この状況が進めば業界の存亡が浮き彫りにされてくる。この状況を打破するには標準見積書を導入し、社会保険料を確保するために適正価格での受注が不可欠となる。そのためにはゼネコンとの直接取引を推進していくことが重要である。法定福利費の確保、圧接継手の品質確保、いずれもゼネコンとの直接取引が大きなターニングポイントとなる。

基本方針にもあるように、我々の原点は技術であり、いつの時代でも技術集団であらねばならない。技術集団であることが未来への道標である。品質を確保するための技術、教育体制を構築して圧接の地位を向上させ、圧接技術を次世代に継承していくことは我々の使命である。

事 業 方 針

 「信頼できる技術集団をめざして」を第6次構造改善計画の基本方針として、全圧連では5年後のあるべき姿を想定して活動を展開する。活動に際し、ガス圧接工事業経営戦略化ビジョンとして、「顧客満足の拡充」、「近未来に向けた企業体制づくり」、「若年者の確保・育成の取り組み」、「技能者の育成」の4つのビジョンを掲げ事業を展開する。

【ガス圧接工事業経営戦略化ビジョン】

1.顧客満足の拡充
 顧客は常に継手の品質を確保することを求めている。そのために我々は、継手のエキスパートであらねばならない。顧客の求める条件に対し、的確にアドバイスし最適な技術を提供し、あらゆる環境下において確実に施工できる技術を確保することが求められている。また、品質を確保にするためには「適正価格」での受注が重要な課題である。継手にとって品質は命である品質を維持することは顧客満足の拡充につながる。
1)品質確保のための「適正価格」
2)最適な技術の提供、工法の情報開示
2.近未来に向けた企業体制づくり
 建設業界は、平成29年3月に向けて動いている。社会保険加入に向け、企業の姿勢が問われている。景気の波に翻弄され崩壊してしまった社会保障制度を再構築するために、積極的に取り組まなくては継手の将来は存亡の危機に晒される。社会保険未加入対策を経営危機ととらえず契機と捉え、60年続いた圧接技術を次世代の技量者に継承するために社会保障制度に真摯に取り組む。
1)総合継手業者へのアプローチ
2)社会保障制度の構築
3)優良圧接会社認定取得
3.若年者の確保・育成の取り組み
 技量資格者の平均年齢が56歳と高齢化している。このことは若年者の業界への入職がなく、むしろ流出していることを表している。次世代へ技術を継承するためには若年者の入職を促進し、育成していくための事業を具体化する。
1)工業高校、大学へ圧接講座のアプローチ
2)職業訓練校へ圧接講座のアプローチ
4.技能者の育成
 我々は、技術集団であらねばならない。顧客のニーズを常に把握し、技術を駆使して最高の製品に仕上げる。顧客満足度の高い技術集団として活路を見出していきたい。そのためには、高い品質を維持するための技術、その技術を支えるための知識が不可欠となる。常に教育の機会を設け技術の研鑚を行い、高い技術を持った技術者を育成していく。
1)圧接OJT指導員の育成
2)登録圧接基幹技能者の育成

第6次構造改善計画では、「信頼できる技術集団」をめざすために、品質確保を優先すべき課題として捉え、顧客の要求するニーズを把握し、事業計画に反映させることで、品質を具現化した活動を展開する。それらの情報を基に鉄筋継手のエキスパートとして、圧接業の地位向上のために尽力していきたい。

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■平成27年度 優秀施工者国土大臣顕彰(建設マスター)
 青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰(建設ジュニアマスター)

平成27年10月7日

平成27年度優秀施工者国土交通大臣顕彰式典が10月7日㈮東京都港区メルパルクホールにおいて開催されました。今回の顕彰受賞者は406名でした。建設マスターは、ものづくりに携わる者の誇りと意欲を増進させるとともに、その社会的評価・地位向上を図ることを目的としています。なお、今年度から若年技能者の技能の向上のために建設ジュニアマスターが新設されました。全圧連から建設マスター4名、建設ジュニアマスター1名、5名の方が受賞されました。

全圧連では、現在74名の方が建設マスターを受賞されています。

平成27年度建設マスター受賞 受賞者の感想

櫻井 孝(中野工業(株))
櫻 井  孝(中野工業(株))

この度、建設マスターに選んでいただけた事を非常に嬉しく思っています。

この賞をいただけたのも、各先輩方のご指導、同僚後輩達の協力、そして、全圧連の方々からのアドバイスなどがあってはじめていただけた賞と感謝しております。

また、この建設マスターの名に誇りを持ちつつも、慢心することなく、日々精進を重ねて、まだまだ現役で頑張りながら、これからは、後輩の育成にも力を入れていきたいと思います。

嘉藤 薫((株)嘉藤工業所)
嘉 藤  薫((株)嘉藤工業所)

この度は、このような名誉ある賞を頂き誠にありがとうございました。

また関係する皆様方に大変感謝しております。

このような名誉ある賞を頂く事が出来たのも弊社社長がいろんな講習等に積極的に私を行かせてくれて技術の向上、知識を学ばせてくれた周りの諸先輩方々の教え後輩のサポートがあっての事だと自負しております。

なので、私的にはこの賞は個人ではなく会社の代表として頂いたと感じています。

弊社にもこの賞を受賞された人達はいますが、私はまだまだその人達の域に達していないと思っていますので、この賞に胡座をかかず、今後も技術向上、高品質に対して努力を怠ることなく追求して行くと共に、後輩達に確かなる道標を作り、若い芽を育てて行きたいと思います。

世古宗 浩一(栄進工業(株))
世古宗浩一(栄進工業(株))

この度は、建設マスターという、名誉ある賞を受賞させて戴きましたことを、大変ありがたく思います。

ご推薦戴きました、全圧連大場会長殿、事務局の方々に厚くお礼申し上げます。

また、今まで私に指導教育して頂いた当社徳永会長、松本社長はじめ、関係者の方に心よりお礼申し上げます。

これからも、圧接業界の為、また、自分自身のためにも、今まで以上に技術・技能を磨き、専門工事業の一員として、より一層努力して行きたいと思います。

有難うございました。

山田 賢悟((有)SPH山田)
山田 賢悟((有)SPH山田)

この度、『優秀施工者国土交通大臣顕彰』建設マスターを受賞して率直な感想は「一生懸命頑張れば、こうした素晴らしい称号を与えられ、社会から認められるんだ」と凄く嬉しかったです。

子供の頃から柔道に親しみ、体を動かせる仕事をとの思いで、19歳の時に鉄筋工の道に入りました。

仕事が面白くなってきた20才の時に大きな交通事故に遭い背骨を骨折。

医師から「鉄筋工は無理」と告げられました。

悩みに悩みましたが、鉄筋工の仕事が性にあっていてどうしても続けたかった私は職場に復帰し、人の何倍も健康管理や安全作業に気を遣い、技術向上に努力をしてきました。

そして、26歳で独立し今の会社を設立し、鉄筋ガス圧接の資格も取得し現在に至っております。

数年前までは、鉄筋・圧接業界を取り巻く環境は厳しく、若手入職者がほとんど無く、会社の存続まで危ぶまれる状況でしたが、最近やっと少しではありますが長いトンネルから脱出しつつあると思います。

そうしたタイミグでの受賞ですので、社員等の励みにもなりました。

私は厚生労働省のものづくりマイスターとしても人材育成に力を入れておりますが、この度の『優秀施工者国土交通大臣顕彰』建設マスターを励みに更に鉄筋・圧接業界発展のため頑張ります。

平成27年度建設ジュニアマスター受賞 受賞者の感想

田口 賢((株)武蔵野)
田口 賢((株)武蔵野)

この度は平成27年度建設ジュニアマスター賞をいただき、身に余る光栄です。

このような名誉ある賞を受賞できたのも、私を推薦してくださった関係者の方々の支えがあっての事だと大変感謝しております。

これからも技術向上に努め、またこのすばらしい技術を伝承すべく次世代への指導に励み、より一層の精進を重ねて参る所存です。

今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜わりますようお願い申し上げます。

ありがとうございました。

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平成27年度建設事業関係功労者国土交通大臣表彰式

平成27年7月10日

7月10日、平成27年度建設事業関係功労者国土交通大臣表彰式が行われました。

全国で217人が表彰され、全圧連から大場会長が受賞されました。

〜受賞のことば〜

全圧連 大場会長
全圧連 大場会長

圧接の世界に入り43年が経ちました。現場で玉のような汗を流していた頃から考えると、このような栄えある賞を頂くことは想像できませんでした。受賞にあたり、私を支えてくれた家族、社員、そして業界の皆さまのご支援に深く感謝いたします。

きちっとした圧接さえすれば、最良最強な継手なことは誰もが知っているが、ねじ、溶接業のような一生懸命なアピール、営業が無い。栄光の昔日は過去で、世の中の設計士、ゼネコンも若い人が多くなり、アピール度が大きいねじや溶接は知っていても、広報力の弱い圧接を知らない人が増えている。太径の市場を奪われて、このまま先細りするわけには行かない。効果的な広報をしなければならない。それがための全圧連だと思う。

今後、より一層業界のために鋭意専心努力していく所存であります。皆様、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

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