全圧連の動き(平成 30 年度)

■総合鉄筋継手業への道 10年先、100年先を見据えて

平成30年9月30日
全国圧接業協同組合連合会 会長 大場 毅夫
全国圧接業協同組合連合会
会長 大場 毅夫

昨年12月、全国圧接業協同組合連合会(以下:全圧連)は、設立40周年記念祝賀会をロイヤルパークホテルで開催した。私はスピーチで、次の100年に向かっていくという話をさせていただいた。その中で総合鉄筋継手業について触れたが、私自身、これほど早く総合鉄筋継手業について話す機会が訪れるとは思ってみなかったというのが正直な気持ちである。

今、総合鉄筋継手業ということばが先行しており、社会的認知度も年々高まってきているが、正直、どこから総合鉄筋継手業で、今までとどこが違うのか、その実態を把握することに戸惑っているのが現実である。専門工事業には変わりないが、圧接継手も溶接継手も機械式継手も取り扱う継手専門のプロフェッショナルにならなくてはならない。これを営業品目の拡大と捉えるのか、業態の変更ととられるかで大きく意味合いが変わってくる。

我々は業態の変更として捉え、全ての継手の品質を圧接と同等にするために、業界一丸となって、我々が培ったノウハウを注ぎ込み取り組む覚悟が必要である。

今回、総合鉄筋継手業のアンケ—トを全圧連120社対象に実施した。81社(回答率67.5%)から回答を得た。この中で総合鉄筋継手業への移行は、既に移行しているが36%、移行を考えているが30%、合計66%の組合員が総合継手業への移行に賛成している。

全圧連として、業界として、総合鉄筋継手業への移行は業界の命運が懸かっていると言っても過言ではない。継手のプロフェッショナルとして更なる飛躍ができるのか、それともそれぞれの継手が分裂してしまうのか、全圧連の使命は大きい。

まず、総合鉄筋継手業への道を歩むために団体のトップの皆様にご支援とご協力をお願いしたい。同時に、我々がやるべきことはアクションプログラムを作成することである。いつまでに何をするか、今、我々ができることは、そして、これからやるべきことを具体的にして設計事務所、ゼネコン、ユーザーに理解を得なければならない。

総合鉄筋継手業への移行はいつなのか、1年後なのか、2年後なのか、組合員の意見を聞きながら進めていきたい。また、総合継手業に移行する企業は、業務の拡大の準備をしなくてはならない。溶接継手や機械式継手の資格取得はどうするのか、特に資格取得、機材にかかる費用負担が大きい。会社として先行投資にどれだけかけることができるのか、先々の不安を解消しなくてはならない。そのために全圧連として各団体に協力と支援を取り付けることができるのか、大きなターニングポイントとなる。

また、総合鉄筋継手としての地位を確保していくためには、全圧連として取り組まなくてはならない問題がある。それは継手工程を確保することである。継手の工程は特殊工程と呼ばれ、配筋工程の中に組み込まれている。継手を適材適所で提案していくためには継手の工程が必要となる。また、継手の工程を確保することで自主的に超音波探傷検査を行うことが可能となる。圧接継手、溶接継手、挿入の長さを計測する機械式継手の検査も全て継手工程の中で一元化管理することができれば、生産性は向上し、検査レベルを同一にすることができる。

業界では既にトレーサビリティが浸透している。いつ、どこで、だれが、何箇所施工したか、検査箇所は何箇所か、記録して証明することができる。この書類を作成できるようになるまでには年月を要した。単に施工しているだけでなく、施工したあと汗まみれ、震える手で定規片手に記録紙に施工部位を記入していく、帰る時間を割いて提出していかなければならない。その作業を毎日、毎日、行う、この地道な作業が圧接の品質を支えてきた。総合鉄筋継手業になっても「品質は命」である。継手のない構造物はない、だからこそ継手の品質は重要である。我々が目指す頂きは、圧接継手であろうと、溶接継手であろうと、機械式継手であろうと同じである。設計事務所、ゼネコンが要求する継手の品質を確保することである。

総合鉄筋継手業のアンケート調査において、組合の名称について質問してみた。鉄筋継手業協同組合に名称を変更すべきかの問いについて、変更すべきが37%、すべきでないが16%、わからないが42%と回答している。42%のわからないという組合員の気持ちに内心ホッとしている自分がいる。先輩たちが作ってくれた組合の名称を簡単に変えていいものか、自分自身、全圧連の長として葛藤がある。

全圧連が誕生してから40年、圧接が産声を上げてから70年近く経っている。今、継手は新たなるステージに向かおうとしている。昨年11月、鉄筋EXPO2017の鉄筋シンポジウムでも「これからの10年を見据えて」がテーマとなり、我々はどのように変わっていくか、足立関西協理事長(当時:青年部会長)がプレゼンテーションを行った。しかし、変わらないものが1つだけあるとしたら、それは諸先輩方から連綿と引き継いできた継手に対するプライド、それは品質である。『品質は命』、たとえ、総合鉄筋継手業になろうとも品質に対するプライドは変わることはない。

我々は圧接を諦めた訳ではない。圧接の100年先に向かって、我々の品質に対するプライドを若い世代に伝えていかなければならない、それが我々の使命であり、先人達の願いである。

11月8日、雇用管理責任者研修会で総合鉄筋継手業について、(一社)日本建築構造技術者協会(JSCA)森高会長、(公社)全国鉄筋工事業協会岩田会長、(公社)日本鉄筋継手協会岡野会長と業界のトップの方々にお願いして、我々の未来についてディスカッションすることになった、是非、参加して圧接の未来、継手の将来について共に考えて欲しい。

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■鉄筋継手業の未来に向けて

平成30年9月30日
関西圧接業協同組合 理事長 足立 真規
関西圧接業協同組合
理事長 足立 真規

この度、関西圧接業協同組合の理事長就任と同時に全国圧接業協同組合連合会の理事に就任しました、太陽圧接株式会社の足立です。まずもって、関西の圧接業界を盛り上げることが、全国を盛り上げることにつながると信じ、心新たに組合活動に勤しんでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

前年度までは、全圧連青年部の会長として(公社)日本鉄筋継手協会とコラボレーションしました「圧接業新未来戦略委員会」と、その流れからの(公社)全国鉄筋工事業協会とのコラボレーション「鉄筋EXPOシンポジウム」を組合事業のアクションプログラムとして全圧連青年部のみなさんと一緒に展開してまいりました。その中で生まれた「総合鉄筋継手業」という新たなアングル……。圧接こそ最も優れた継手工法であるとの想いを胸に秘めつつ、圧接以外の鉄筋継手工法にチャレンジするという現実がそこにあるように思います。「鉄筋継手業」という今より大きな業界の枠になるわけですから、どの継手工法においても世に出す、出せる品質を業として担保していく責任は本当に大きなものだと思います。

「総合鉄筋継手業」という新たな種を既に蒔いている会社もあれば、これから蒔こうとする会社もあります。いずれにせよ、芽が出て、この先、「総合鉄筋継手業」の名のもとに10年先、20年先を見据えて、鉄筋継手業界を育て、大きくしていくのは、今の青年部の人たちの役割に他なりません。青年部会長時代は青年部だからこその活動をモットーに業界の未来を少しでも明るくしようと大それたことを考えておりましたが、活動の中で全国のたくさんの若手経営者と出会い、業界の今後について語らうと、この業界の未来は明るいものだと実感することができました。つまり、今、最も大事なことは、この業界に関わる全ての若手と呼ばれる人たちが、この業界にいて、自分たちの将来についてしっかりとしたビジョンが描けるかどうかということだと思います。そのために、全国の青年部の方々の発想をもって発信する意見や展望がもっと全圧連役員、ひいては日本鉄筋継手協会へ届くような環境を整えるべく、コミュニケーションとネットワークを駆使して、西青年部新会長(北陸ガス圧接(株))と共に頑張っていく所存です。

今後の予定としまして、11月8日に東京会場となりますが、雇用管理責任者研修会(全圧連青年部主催)が開催されます。そこでは、(一社)日本建築構造技術者協会(JSCA)の森高会長をお招きし、設計監理者の目線でこれからの鉄筋継手について講義をお願いしています。未来に向けて、鉄筋継手業が向かうべき道標となるような重要な研修会です。

全国の青年部の皆様には是非参加していただき、知り得た情報を各地区に持って帰っていただき、自社に、各単協において新たな展開を図っていただけると幸いです。

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■総合継手業アンケート調査(抜粋)

平成30年8月7日

11月8日、『構造設計者の考える継手 ガス圧接業から総合鉄筋継手業へ』と題してアルカディア市ヶ谷(東京)で雇用管理責任者研修会を行います。総合鉄筋継手業のあるべき姿を業界のトップの方々を交えてディスカッションを行います。研修資料として、総合鉄筋継手業について組合員の皆さまにアンケート調査にご協力頂きました。

総合継手業アンケート調査
総合継手業アンケート調査(抜粋)
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