教育・研修・資格(令和元年度)

■第10期圧接OJT指導員育成講習会を終えて

令和元年11月12日〜16日

昨年の11月をもって、第10期圧接OJT指導員育成講習会が終了し、5名の指導員が誕生した。10期生は3回の講習会で、教えることの難しさを学んだ。理解していることと、教えることの違いに戸惑いながら、自分と向き合い、講習会を通じて指導員のあるべき姿を学んだ。

日々勉強していきたいと感じた講習会

野本 皇太郎 ((株)AIWA)

1昨年の11月から始まった、この圧接OJT指導員育成講習会が終わりました。

第1回は、固相接合から始まり、すごく圧接に対して無知だと気づかされました。また、作業訓練では、どのようにして接合するか、接合原理など、すべてが勉強になりました。圧力パターン図の作成では、みんなで話し合い作成して、そのパターン図を実技で検証し、学ぶ事が多かったです。D25の1.2dにも大変苦労しました。みんなからの意見を聞きながら作業に取り組み、最後に良い結果が得られました。

第2回では、講義訓練があり、教える事の難しさを痛感しました。分かっているけど、どう伝えて良いのか、話しているだけじゃ相手に伝わらない、まったく思うように出来ず、教えることの難しさと思い知らされました。

第3回の講義は、超音波探傷検査の実技を行い、大変良い勉強ができました。SD490の現状と問題解決の講義、自分の知らない事を色々、聞きました。SD490の作業訓練では思うようにいかず、色々悩み意見を聞きながら作業しました。

1昨年から始まった圧接OJT指導員育成講習で、自分なりに大変良い勉強ができました。この育成講習で学んだことを学んだだけでなく、これからの世代の人達に教えて、さらに自分も日々勉強していきたいと強く感じました。

このカリキュラムに携わって頂いた講師の皆様、本当にありがとうございました。

指導員として講習や研究など様々な活動に携わりたい

尾崎 誠 ((株)太陽ガス圧接)

1昨年の11月から3回に亘り、OJT指導員講習に参加させてもらいました。ここに来た一番の理由は、自社で講義や実技訓練に活かせたらと思ったからです。

1回目の講義では、ガス圧接入門と鉄筋ガス圧接施工要領書の授業を行い、実際に自分がどれだけ理解して、頭に入っているのか知りました。

実技訓練では、1.2dの60秒で形成し曲げることで、密着させることの難しさ、温度、圧力の大切さが理解できました。

2回目、3回目の講習では、1回目をふまえて、講義訓練と実技訓練を行いました。講義訓練では、自分が皆さんの前に立ち、講師としてテキストを説明しながら授業を進めていきました。特に人前で話す事は嫌いだったので、なかなか説明や解説がスムーズに出来ず、本当に慣れませんでした。ただ、自分自身がもっと勉強し、自信を持って講義をする事が出来れば、伝えたい事も分かってもらえると思います。

実技訓練では、SD490のD51を圧接し、少しのフラットも無く、曲げもクリアする訓練をしました。高強度鉄筋に対する熱の入れ方や圧力のタイミングなど沢山の事を学びました。特にフラットを消す事が一番大事で、作って割るの繰り返し、その中で、火炎の強さ、バーナーの位置、角度、下限圧の圧力設定、時間など皆でどうしたら良いのか、考え実行し全員がフラットが無く、曲げ試験に合格する事が出来ました。普段では仕事に忙しく、こういった事をする機会も少ないので、本当に貴重な経験になりました。

OJT指導員講習を終えて思った事は、今自分に何が出来るのか、何をしたいのかと言う気持ちになりました。この経験も活かし色々な事にチャレンジする勇気を貰い、まずは自社で発揮出来ればと思います。

そして、指導員として自社にとどまらず、講習や研究、専門学生に実演体験など様々な活動に、10期生としてともに過ごした仲間たちと携わる事が出来ればと思います。

OJT指導員講習に参加の機会を与えて下さった会社にとても感謝しています。そして10期生の仲間達、これからもよろしくお願いします。

学んだことを活かして社会に貢献していきたい

津久井 公太 ((有)シロイ圧接)

今回は、圧接OJT指導員講習の第3回ということで、今までやってきた事の総まとめをしなければいけないという事もあり、ハードなスケジュールの中で勉強させて頂きました。講義訓練では、「鉄筋ガス圧接施工要領書」「ガス圧接入門」を使った模擬講習をしました。

教壇に立って喋るというのは、改めて難しいと感じました。テキストの内容を十分に理解した上でテンポ良く喋り、聞いている人により分かりやすくするには、努力しなければいけないと思いました。

作業訓練では、最初、圧力パターン図を作成しました。みんなで加圧や加熱時間、揺動パターンなどを考え圧接したところ、フラットがなかなか消えず苦労しましたが、原因究明をおこなう中で、所定の縮み量が経過するまでは、幅焼き量を大きくせずに端面の潰しを行えばフラットは消滅する、という事が頭ではわかっていても、実践する難しさを体験しました。

最終日は「太径委員会・リフレッシュ」の会議に参加させて頂き、先輩方が真剣に高強度太径鉄筋について議論されているのを見て大変勉強になりました。

SD490太径鉄筋は、圧接できないと考えている監督さんも多いため、自分達が正しい知識や技術を持ち、施工すれば問題ない事を広めていきたいと思います。

最後に、この富士教育訓練センターで学んだ沢山のことを活かして、継手業界や社会に貢献していきたいと思います。

お世話になった富士教育訓練センターの皆さま、講師の先生、指導員の先輩方々、同期の仲間達、本当に有難うございました。

圧接を担っていく、若い人に指導員講習を受けてほしい

齊木 勇介 ((株)太陽圧接)

今回は最終のOJT指導員講習という事で、鉄筋の拾い出し、超音波の原理などについて学びました。鉄筋の拾い出しの難しさにはびっくりしました。超音波の講習では、圧接継手、溶接継手での探触子の動かし方の違いなど、普段、現場で超音波検査をしない私にとっては、とても勉強になりました。

次に、講義訓練を行いました。一人目の田村さんの講義訓練は、パワーポイントを使っての講義でとても聞きやすかったです。自分の講義はというと、頭ではわかりやすく言おうと考えていても、実際は教科書を読むだけになってしまったり、読めない漢字が出てきてテンパってしまったり、教科書を机の上に置いてしまい、下を向いてしゃべって声が後ろまで届かないなど、課題が残る講義訓練でした。学生の前で講義する機会があれば、自分が言いたいことをパワーポイントにまとめ、はっきり喋るように心掛けたいです。ただ、パソコンは出来ないですけど……

最後に、SD490のD51の実技訓練をしました。まず始めに、自分で考えた設定で焼いてみました。下限値が高すぎてふくらみの大きさ、長さが全然足りず、破壊検査をしたらフラットがありました。そこから下限値の修正、圧力をかける時間の調整を行いました。その設定で圧接したものは、外観も良くフラットがありませんでした。

SD490のD51に関しては、密着が一番重要であり鉄筋が太い分、熱が伝わりにくいため密着工程でバーナーを必要以上に動かさないことが重要です。

実技訓練終了後、太径委員会の意見交換の場に、私達も参加させてもらいました。USD590の圧接で、皆さんがいろいろな意見を言い合う姿は、とても凄いと思いました。自分もあのような場で、発言をどんどんできる指導員になりたいと思いました。

OJT指導員講習で、いろいろな事を学んだと同時に、自分の圧接に関する知識のなさを痛感しました。最初は、圧接する機会が少ないのに、何で指導員の講習を受けないといけないのか、と疑問に思っていた時期もありました。

しかし、今回の講習を受けて、講義など人前で発言をする難しさ、意見交換等のコミュニケーション能力の必要さをひしひしと感じました。

初めは、必要ないと考えていたOJT指導員講習でしたが、講習で現場の仕事以外で、若い作業員に教えられることがあると気付きました。3回の講習は大変でしたが、すごく意味のある講習で、これから圧接業を担っていく若い人材にぜひ受けてほしい講習だと感じました。

次世代の人達に教えるために頑張っていきたい

田村 安広 (栄進工業(株))

今回で最後となる圧接OJT指導員講習では、まず、圧接箇所の計算から始まりました。日頃から圧接箇所の数量の計算はしているので理解できましたが、どうやって鉄筋の数量また材質を決めているのか、詳しく教えてもらい良い勉強になりました。

次に、超音波探傷検査の講義では、圧接継手だけでなく溶接継手、機械式継手の検査の原理や方法を教えてもらい、実際に検査をやって良い経験になりました。

今回で2回目になる講義訓練では、初めて自分で作成したパワーポイントを使って講義をしました。しかし、先輩指導員や講師の先生方のようには上手にできず、まだまだ経験を積まないとできないと感じました。

また、今回の実技訓練では、SD490のD51の圧力パターンを自分なりに考えて、実際に圧接を行いました。前回のSD490D38の圧力パターンをもとに応用してみたのですが、フラット破面が出てしまいました。先輩指導員のアドバイスを聞いて圧力パターンを修正していったら、無事にフラット破面を消すことができ、曲げ試験もクリアすることが出来ました。

今後は、自分が経験したことを次の世代の人達に上手く教えていけるよう、自分自身が成長できるように頑張っていきます。

今回も指導員、講師の方々、そして同期の皆さん、ありがとうございました。

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■克服したSD490太径ねじ節鉄筋の圧接
 次はUSD590で技術の研鑽

令和元年10月15日
高強度太径鉄筋委員会 委員長 宮口 茂樹
高強度太径鉄筋委員会
委員長 宮口 茂樹
業界の奮起

1998年(公社)日本鉄筋継手協会(以下、継手協会)は「鉄筋のガス圧接工事標準仕様書」にSD490の圧接継手を加えた。更に2006年には適正な品質管理の下で施工されたSD490のガス圧接継手はA級継手として使用出来ることにもなった。ところが2011年になり市場ではSD490が圧接出来なくなりつつあり、D35以上のSD490以外の鋼種についても同様の状況であることが多数の組合員から報告された。継手協会と全圧連には強い危機感が広がり原因を調査した。

結果一部の工事においてSD490太径ねじ節鉄筋の施工前試験に不具合が生じ、圧接が不採用となった事実が判明した。全圧連は技量者にSD490の施工方法の特徴を教育出来ていなかった点やねじ節鉄筋への対策が十分でなかった事を反省し信頼回復の為、継手協会との共同研究を開始した。基礎研究に4年、SD490のD51とD41の研究には3年を費やし「施工標準」が確立した。

新たな発見で忘れかけた基本がよみがえる

SD490の不具合の内容はHAZ(熱影響部)といわれる、ふくらみの立ち上がり部での破断や折損であり、ねじ節鉄筋にその傾向が強い。HAZ破断は行き過ぎた加熱による鉄筋の劣化とねじ節鉄筋特有の節の高さによる応力集中やノッチ効果が原因と言われている。対策は加熱温度を鉄筋表面で1,000〜1,200℃と低くし、バーナーを幅広く揺動させふくらみの長さを長く成形して対応する。しかし、すべての圧接工程をこの加熱温度で行うと、圧接面破断の原因にもなる。結論として、圧接開始時は鉄筋温度を高くして圧接界面を接合し、ふくらみ成形は鉄筋温度を低くする方法で解決した。圧接開始時の密着工程の火炎はアセチレンフェザーが1Rの火炎として、継手性能を左右する最も重要な圧接条件である。この火炎は鉄筋温度が700〜1,200℃まで全ての温度で還元領域であり、炭素が鉄中に浸入する浸炭現象を起こし、界面の還元効果を大きくする。この火炎は絶対条件である。その後SD490のD41とD51の実験に入ったところで新たな問題が起きた。界面の外周全域にフラットが発生したのだ。このフラットは圧接面破断をも起こしかねないもので完全な形で解決しなければならなかった。接合のための基本条件に立ち返った。その条件は加圧と加熱との時間である。界面の接合は界面全体で進むものと考えていたが、誤りであったようだ。太径になるほど中心部と外周部の温度差が生じる。外周部はアップセットが進む程、加圧力が引張力に変化することから、ふくらみ初めに十分に加熱する必要があった。加熱と加圧のバランスで接合が始まる。密着工程はバーナーを大きく揺動せず10〜15ミリのアップセットを行うことで解決した。ここに時間を要した。

SD490をガス圧接できる技量資格者
圧接OJT指導員と高強度太径鉄筋委員会の皆さん
圧接OJT指導員と高強度太径鉄筋委員会の皆さん

2017年に改訂された「鉄筋継手工事標準仕様書ガス圧接工事(2017年)」では「SD490の施工においては十分な知識、技術を有する技量者を選定することが望ましい」と解説している。そこで全圧連では教育と試験を行い、所定の技量が確認出来た技量者に「SD490ねじ節鉄筋技術講習会修了証」を発行することとした。この試験はJISの試験より厳しいとの声が上がる。圧接技術でHAZ破断はもちろんのことフラットを無くす事は出来たが、フラットの大きさをコントロール出来ないので妥協はしない。この講習会終了者には、HAZ破断とフラットを無くす技術を収得する事が重要と考えている。そして講習会に合格した技量者は自覚と責任そしてプライドを持って圧接に取り組んでいただきたい。

全圧連は、次のテーマとしてUSD590の研究を開始した。何時かきっと良い報告が出来ると思っている。

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■第10期第2回圧接OJT指導員講習会を終えて

令和元年7月23日〜27日

令和元年7月23日から27日まで第10期圧接OJT指導員講習会を開催しました。第2回講習会は、不具合要因検証、作業訓練研修に加え、CB工法・エコスピード工法・DBヘッド工法のデモンストレーションと、様々な工法を学び体験しました。

分かっている事、教える事の違いを知る

野本 皇太郎 ((株)AIWA)

分かっている事、教える事の違いを知る

分かっていることを相手に伝わりやすく教える事の難しさ。

自分なりに前もって学習してきました。しかし、前に立つと緊張というより、ただただテキストを読むだけになってしまいました。読み方も棒読み、かつ単調、間の取り方、絵や図を書いての説明などとても難しく、悩みました。

前に立って教えるという事は、頭に伝えたい事を整理し、テキストは補助的に見る程度、そのくらいでないと駄目という事に気づかされました。自信をもって伝える、教える事のできる指導員を目指したい。やはり全然ダメな事に気づかされる5日間でした。

講義はもちろんの事、実技や作業訓練、どれ一つ取っても今回より出来るようになり、次回までにもう一度、今回の事を復習して、ステップアップしていきたいです。話し方も興味を持ち、聞いてもらえるような話し方、作業、実技に関しては、見られても恥ずかしくないような形に近づけていきたい。

講義の難しさ、取り組み方を学ぶ

尾崎 誠 ((株)太陽ガス圧接)

講義の難しさ、取り組み方を学ぶ

今回のOJT講習では、講義訓練と高強度鉄筋の実技訓練、分析、検証を行いました。講義訓練では、発声や目線、文章をわかりやすく説明する事を学びました。

実際に皆さんの前で講義を行うと、うまく話せず練習が必要である事がよくわかりました。実技訓練では、圧接している時の姿勢、バーナーの動かし方を基本から学び、練習が必要である事がわかりました。意識しなくても行えるレベルまで練習したいと思います。

今回のOJT講習では、自分の得意な事、苦手な事が明確にわかりました。特に聞いている人に興味を持ってもらえるように工夫する難しさ、講義に対する取り組み方が想像以上に大変だと思いました。

ここで学んだ事を少しでも会社へ持って帰り、実際に行う事で役に立てていきたいと思います。

OJT講習に協力して頂いた方々、本当にありがとうございました。次回最後の講習となるのでしっかり身につけたいです。

知識と技術の未熟さを痛感

津久井 公太 ((有)シロイ圧接)

知識と技術の未熟さを痛感

今回の研修会では、前半で講義訓練、後半では実技訓練を行いました。講義訓練では、初めて教壇に立ちテキストに添って説明をするという体験をしました。知識も未熟な自分が大きな声で説明をするという事が難しく、うまくいかない中で指導してくださった先生から、自信を持って、しっかりと顔を上げて話さないと遠くまで声が届かない事、黒板を使い、図を書いたりしながら説明するともっと分かりやすいという事などを教えて頂き、大変勉強になりました。

また、実技訓練のほうでは、SD390、490、D 38の鉄筋をZGPシステムで圧接したものにノッチを入れ圧接面破断させて分析、検証をしました。この課題は、正しいやり方を教えてもらうのではなく、自分達で破断、分析検証を繰り返し、どうやったら鉄筋端面のフラットを消せるかを考え、加圧・火炎・揺動パターンを作成しました。

最初、SD490では何本かフラットが見られましたが、加圧時間や加圧タイミング、加圧回数を変えて検証を試すなかで、徐々にフラットが消えていき、最後には、密着の重要性と多段加圧することで鉄筋の高温度をキープすると良いという結果に辿りつき、フラットを無くすことに成功しました。

毎回、富士教育訓練センターに来ると自分の知識と技術の未熟さを痛感します。少しでもレベルアップできるよう、日々努力していきたいと思います。

お世話になった講師の皆さん、全圧連事務局、富士教育訓練センターの方々、ありがとうございました。

圧接をもっと知り、理解すること

齊木 勇介 ((株)太陽圧接)

圧接をもっと知り、理解すること

第2回目のOJT指導員訓練では、講義訓練がありました。人前で話すことが苦手な自分からしたら不安しかありませんでした。講義が始まる前に中村さんが教えてくれた「本は手に持って話す」教材などを机においた状態で下を向きながら話すと声が後ろまで届かないからと教えてもらいました。もうひとつ、もごもごしゃべらない、自信がないと後半になるにつれ声が小さくなっていくとのことです。

いざ、講義訓練がはじまると、ただただ本を読むだけだったり、ちょっと補足を入れようと自分の言葉でしゃべろうとすると、これはあっているのか不安になり自信なくしゃべってしまうなど、課題だらけの講義訓練となってしまいました。

これから指導員としてやっていくためにはまず自分が圧接をもっと理解していく事だと思います。自分が言うことに自信があれば勝手に大きな声で講義ができるのではないかと思います。

実技では、SD490の破断・分析・検証を行いました。自分達で加圧パターンを考え、その加圧パターンで実際に圧接をしてみました。結果的にフラットがありました。それをふまえて全員でどうすればフラットを消せるだろうかと話し合い、密着の時間を長くしてやってみようと意見がまとまったのでもう一度圧接してみました。結果的に全員フラットが出る事はありませんでした。自分達で考えた事が結果にあらわれたのでとても嬉しかったです。

次回の実技訓練では、SD490のD51で同じ事を試します。鉄筋が太くなることで今回の加圧パターンが通用するのか、しないのか、今から楽しみです。

次回で指導訓練最後となります。立派な指導員になるため頑張っていきたいと思います。

先輩指導員の凄さを実感

田村 安広 (栄進工業(株))

先輩指導員の凄さを実感

今回の圧接OJT指導員研修では、まず講義訓練を行い、自分が理解している事を言葉にして人に伝える難しさを再確認することができました。

例えば、自社の人には説明を出来ることでも、人前に出て講義を行っているとだんだんと余裕がなくなってしまい教科書を読んでいるだけの状態になってしまいました。

改めて先輩指導員の方々の凄さを実感しました。今後は多くの経験を積み重ねて、余裕を持てるように日々勉強していかなければいけないと思いました。

実技訓練では、まずSD390のD38を3種類のバーナーを使用して同期5人で加圧パターンを考えて検証し問題なく成功しました。

しかし、SD490のネジ節鉄筋を圧接したらフラット破面が発生したので再度5人全員で意見を出し合いながら原因を分析し、検証し苦労しましたがフラット破面を無くすことに成功しました。

これ以外に自分が日頃行っていないCB工法、エコスピード工法、DBヘッド工法を体験させてもらいとてもいい勉強になりました。

この5日間、こうして、先輩指導員の方々、同期の仲間から多くのことを学ぶことができた有意義な日々でした。学んだ事を忘れないよう日頃から訓練していきます。

11月に第3回目が開催されます。次の課題でSD490、D51の実技があります。良い結果が出せるように勉強して挑みたいと思います。次回も宜しくお願いします。

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